スタッフブログ
①腸について(ホルモンとの関係性)
こんにちは、春木院の西山です。
コロナで感染予防を徹底して、コロナにならないように、気をつけていると思います。
今回は、体調不良の原因のひとつとして、
腸に問題があるのではないかと考えています。
実は、腸のコンディションは、心身の健康にとても関係が深い事がわかっているのです。
そこで今回は、腸についてお話をしたいと思います。
私たちは普段、あまり腸を気にして生活をしていないと思いますが、実は腸はとても重要な働きをしており、
体や心まで、いろんなところに影響を及ぼしています。
例えば、脳は、体中に指令を出す司令塔として、とても大切な場所です。
実は進化の過程で「脳」は、「腸」から分かれて出来ています。つまり脳のルーツは腸にあります。
脳の元であった腸は様々な独自の神経系を持っており、腸自体が体に色んな支持を出しています。
脳と腸は迷走神経という神経で直接つながっており、これは腸脳相関と言われています。
その為に腸は第2の脳と呼ばれています。
例えば多くの動物では、ストレスを感じるとお腹が痛くなり、便意をもよおします。
これは脳が自律神経を介して、腸にストレスの刺激を伝えるからです。逆に、腸に病原菌が感染すると、脳で不安感が増すとの報告があります。また脳で感じる食欲にも、消化管から放出されるホルモンが関与することが示されています。これらは、腸の状態が脳の機能にも影響を及ぼすことを意味しています。
そしてその腸の働きを左右するのが腸内に生息している腸内細菌です。
腸内にはたくさんの腸内細菌が生息しています。その数は数兆にも及びます。そしてこの腸内細菌は様々な種類の菌が共生しており、その数は数百種類あると言われています。
その様子はお花畑に例えられて腸内フローラ(花畑)と言われています。
この腸内細菌たちは私たちが食べた物を分解し、その代謝物を私たちの腸が吸収しています。
つまり、どんな腸内細菌が私たちの腸の中に生息しているかによって私たちが吸収する物質が変わって来るのです。
これは衝撃の事実です。何を食べるのか、とても大事ですが、
いいものを食べても腸内細菌がいい状態でなければ私たちはそれを吸収できないし、
悪い腸内細菌ばかりの腸では悪い物質を吸収してしまう事になるからです。
最近の研究で腸内細菌たちが出す物質が私たちの心身の状態を大きく左右することがわかってきました。
例えば、癌、糖尿病、アレルギー、うつ病、肥満など、腸内フローラの状態によって状態が変わってきます。
特に最近注目されているのが、
腸内細菌がホルモンの産生に関わっているということです。
☆成長ホルモン
(疲労回復や集中力を高める機能がある)
↑分泌するために必要
メラトニン(睡眠ホルモン)
↑作るために必要
セロトニン(幸せホルモン)
体内の9割が腸内でつくられていて、役割としては心身をコントロールしています。
これが足りないとトラブルの時に怒りに任せてどなったり、絶望してやる気をうしなったりするといわれています。
☆ドーパミン
も腸内でつくられるホルモンです。ドーパミンは快楽や興奮など、
強烈なプラスの感情を脳に伝える神経伝達物質です。
☆副腎皮質ホルモン
アトピーの症状を緩和してくれる。
これは胆汁に入って腸管に届き、腸内細菌の作用を受けて形を変えてから吸収されます。
私たちが健康に過ごせるかどうかのとても大切な部分が、この腸内細菌が直接作っている、
または間接的に関与しているという事です。
次回は、この腸内細菌の種類を良いものにするためにはどうすればいいかについて話したいと思います。